◯太郎の裏物語〜その1〜

昔々、あるところに

おじいさんっぽいおばあさんと

おばあさんっぽいおじいさんがいました。

 

おじいさんっぽいおばあさんは、川に野菜を洗いに行き、

おばあさんっぽいおじいさんは山へイノシシ狩りに行きました。

 

おじいさんっぽいおばあさんが川で野菜を洗っていると

どんぶらこ〜どんぶらこ〜

と何かが流れてきました。

 

よーく目を凝らして見てみると、それは大きなラフランスではありませんか!

 

おばあさん「おや、これは驚いた!大きな梨じゃ!」

 

いや、ラフランスね。

 

おじいさんっぽいおばあさんは川に入り、大きなラフランスを取ろうとしました。

 

ところが、川の流れが強くおじいさんっぽいおばあさんは流れてしまいました。

 

おばあさん「ひえー!助けて〜!」

 

すると、流れた先には日向ぼっこをしていたカッパがおりました。

 

おばあさん「ひえええ〜!助けて〜!えっ!?カッパ!?!?ひえー!!」

 

おじいさんっぽいおばあさんは溺死してしまう恐怖と初めて見るカッパに驚きを隠せず、大忙しでした。

 

すると…

 

カッパ「おや?なんか流れてきてるでやんすな」

 

おばあさん「もう殺されてもいい!助けて〜!」

 

カッパ「ありゃすげぇ!!でかい洋梨が流れてきてやがるぜ!!」

 

えっ!?そっち!?てかラフランスな!!

 

カッパ「あ、手前にもなんか流れてきてるなぁ。あ、おばあさんか…。」

 

おばあさん「あ、ってなにーーーー!!助けて〜!!」

 

カッパ「ったくしょうがねぇなぁ」

 

そう言ってカッパは◯島康介顔負けの平泳ぎでおばあさんを救ってあげました。

 

おばあさん「ありがとう、カッパさん…」

 

バシャーーーーン!!

 

カッパはおばあさんのお礼を聞く前にラフランスを取りに行ってしまいました。

 

おばあさん「す、すてき…(目がハート)」

 

まじかよ…。

 

 

 

つづく

 

※これは完全なフィクションです。